夏季特別展『CONTINUE』/9月4日まで・城陽市歴史民俗資料館
ゲーム機本体(外箱付き)とともに雑誌の栄枯盛衰をたどる

城陽市歴史民俗資料館「五里ごり館」で9日、夏季特別展「CONTINUE(コンティニュー)2~ゲームの書籍と文化」が始まる。4年前に4000人を超える来場者を記録した特別展に続く第2弾。今回は、ビデオゲームの黎明期に生まれたゲームの同人誌に始まり、ゲーム雑誌の創刊号や攻略本などゲーム文化の成り立ちを振り返る内容。かつて同館学芸員だった寺農織苑氏(北海道大学大学院文学院博物館学研究室・博士後期課程)は「自分としては入門展示にしたつもり。書籍の栄枯盛衰を見てほしい」と話している。
「五里ごり館」では、2008年度の夏季特別展『昭和のおもちゃとこどもの遊び』で、JR城陽駅前商店街で、かつておもちゃ屋を営んでいた市民から寄贈を受けて昭和初期から50年代にかけての玩具を一堂に展示した。
それをきっかけに、寺農氏が同館学芸員として在籍していた18年度に同特別展「CONTINUE~ゲーム90年の歴史」を開催。
1972年に米国マグナボックス社が世界初の据え置き型テレビゲーム機として世に送り出した「Odyssey(オデッセイ)」や、イギリス製で8000台しか製造されず、世界に10台程度しか残っていないと言われる「アドベンチャービジョン」=1982年製造など希少な機種を展示。さらに、1975年(昭和50年)ごろから一気に各家庭に普及したゲーム機を中心に、京都の老舗・任天堂をはじめ、ソニー、セガ、マイクロソフトなど各種メーカーのゲーム機器を紹介した。
この特別展は、1995年の開館以来2番目の観覧者4064人を集め、今回の第2弾開催に結び付いた。
会場では▽ゲームの同人誌-惜しみなく、分かち合う▽ゲームの雑誌-早く知りたい、もっと知りたい▽ゲームの攻略本-その先へ行くために▽学年別学習雑誌-勉強だけじゃもったいない▽番外編-こんな本もあったんだ…の5部構成で、ゲームファンにはたまらないベストセラー本や攻略本の数々が所狭しと展示されている。

懐かしのインベーダーゲーム機…喫茶店やゲーセンで夢中になった人も

さらに、今や50~60歳代になった男性層が喫茶店やゲームセンターで熱中した防衛型シューティングゲーム「スペースインベーダー」=1978年・㈱タイトー製造=も展示。この爆発的人気をきっかけに、ゲーム機は小型化、家庭用へと開発が進んだことを伝えている。
ゲーム雑誌などの提供者は、寺農氏をはじめ地元の協力者、立命館大学ゲーム研究センターなど。
あの初代ファミコン開発者で昨年亡くなった元任天堂㈱開発第2部の部長で、立命館大学衣笠総合研究機構招聘研究教員(教授)を務めた上村雅之氏の追悼展示もある。
ロビーには、地元の『思い出ゲームスポット』を地図で展示。城陽市内では「吉岡商店」=平川東垣外・駄菓子屋ゲーセン=、「赤いふうせん」=平川大将軍・現ファミリーマート付近=などが紹介されている。
さらに、市制施行50周年にちなみ1972(昭和47)年から今年までの「ゲーム」「書籍」「城陽市の出来事」を年表にまとめ、分かりやすく3つの歩みを伝えている。
展示点数は、実物319点、パネル57点の計376点。番外編「こんな本もあったんだ」では、マンガなどの入れ替えも期間中に行う。
夏季特別展は9月4日(日)まで。月曜日など文バルに合わせて休館日を設定。観覧料は大人200円、小中学生100円。ただし、市内在住の小中学生と65歳以上の高齢者、身障者手帳を持っている人は無料で入館できる。最終日は誰でも観覧無料。
7月18日(月・祝)と8月20日(土)の午後2時から3時まで、寺農氏による「ギャラリートーク」(当日申し込み・参加費無料)が行われる。

■文化財講演会 WSも開催へ
城陽市歴民「五里ごり館」は夏季特別展に合わせて、8月6日(土)に第92回文化財講演会、7月29日(金)・8月11日(木・祝)・28日(日)にはワークショップ「海外のレトロゲームを体験しよう」を開く。
いずれも申し込みは7月15日から23日。詳しくは同館ホームページ参照。いずれも申し込み数の場合は抽選で参加者を決定する。問い合わせは同館℡0774‐55‐7611まで。