交通安全〝体験型〟で学ぶ/宇治・木幡小
歩行者役になり、手を挙げて横断歩道を渡る児童たち

宇治市立木幡小学校(藤田祥尚校長)で11日、2年生を対象に、宇治市の警察署と郵便局がコラボした「体験型」の交通安全教室が開かれた。
髙島繭・同校育友会会長をはじめ、学校運営協議会委員らの協力により開催したユニークな企画。宇治署員の話によると、小学校で実際の郵便配達車両を用いた交通安全教室が開かれるのは「署管内でおそらく初めて」だという。
この日は、2年生児童114人が2組に分かれて説明を聞いた。交通教本にも記載がある「時速40㌔で進む車がブレーキをかけて止まるまで何メートル進むか」をクイズで出題。車が急停止する様子と実際の距離(22㍍)を目で見て確かめてもらった。

配達車の死角になる場所に入ってもらい、安全指導を行った

続いて、バイクに乗った配達員が、ポストに郵便物を届けたり、横断者を確認しながら運転する様子をシミュレーションで実演。児童たちが歩行者役になり「手を挙げて」横断歩道を渡る練習も行った。
また、配達車の側面から放射状にヒモを伸ばし、ドライバーから見えない場所に入って「死角」を体験してもらう試みもあり、署員が「車の近くでかくれんぼ遊びは危ないのでやめてくださいね」と呼び掛けていた。