企画展「宇治橋‐彼方 こなた そなた」/9月11日まで・宇治市源氏物語ミュージアム
迫力の「宇治川先陣図屏風」(個人蔵)

宇治市源氏物語ミュージアム(家塚智子館長)で、宇治橋にスポットを当てた企画展「宇治橋‐彼方 こなた そなた」が始まった。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」放送に合わuせて宇治市が行っている、〝地域の魅力再発見〟の一環。
展示は、「戦(たたかい)・争(あらそい)」と、「祈(いのり)・願(ねがい)」に大きく分けられている。

宇治川沿岸の名所案内「宇治川両岸一覧」(市歴史資料館蔵)に大きく描かれた宇治橋

前者では、承久の乱を描く「承久記絵巻」(パネル6枚、初出陳、高野山龍光院/提供:高野山霊宝館)や、「宇治川先陣争い錦絵」(市歴史資料館蔵)などを展示。歴史的に戦の舞台となった宇治橋をクローズアップしている。
後者では、宇治橋が描かれている「都名所図会」(同)などを展示。担当した学芸員の坪内淳仁さんは、「実際の宇治橋は増水で流され、再架橋まで数年、存在しないこともあった。宇治橋、十三重の塔、平等院…。(絵には)理想の宇治が描かれている」と話す。

宇治橋の由来が刻字で示されている「宇治橋断碑」

他に、宇治橋を初めて架橋した人を示している「宇治橋断碑(複製)」(同)、「帝王編年記(初出陳、京都府立京都学・歴彩館蔵)、「続日本紀 巻1・2」(同、同)も見どころ。
9月11日(日)まで。途中展示替えがあり、前期は8月14日(日)が最終日。
午前9時~午後5時、月曜休館(祝日の場合はその翌日)。観覧料大人600円、小人300円。問い合わせは同館℡0774‐39‐9300へ。