特別展「山地、平野、川とともに池」/11月27日まで・宇治市歴史資料館
入り口すぐに展示されている大型農具

宇治市歴史資料館(家塚智子館長)は、特別展「山地、平野、川とともに池―宇治のくらしと空間―」を開催している。
宇治市域は東部に山地、中央部に平野があり、宇治川が貫流している。そしてかつては、西部の小倉、伊勢田などと接して巨椋池があった。それぞれの地域では地理的環境に即して、林業や製茶、稲作、漁業などが生業とされてきた。
特別展では、これら多様な生活空間に焦点を当て、主に江戸時代以降の古文書や古地図、民具、写真などによって、人々の営みの姿を紹介している。
展示資料は、「山地のくらし」15件19点、「平野のくらし」30件48点、「新たな平野へ」16件25点、「水辺のくらし」23件27点。

杣(そま)人が利用したノコギリ類

「山地のくらし」では、笠取地域を中心に、木材を切り出して薪や炭などを生産・供給する仕事・「杣」(そま)などに焦点を当てている。目に止まるのは、大きなノコギリ類だ。古文書では1591(天正19)年に発給された山地売券の写し(「東笠取村岡坂与五郎売券写」)などがある。
「平野のくらし」では、宇治橋南西に位置する宇治郷に焦点を当て、検地帳などの史料から、江戸時代の宇治郷の様子やお茶師の姿が紹介されている。
その他、「水辺のくらし」での漁具などがひと際、目を引く。
11月27日(日)まで。開館時間は午前9時~午後5時。月曜・祝日休館。入館料は300円。中学生以下無料。なお、関西文化の日(11月19日〈土〉、20日〈日〉)は入場無料。