冬季特別展『ちょっと昔の暮らしと風景―昭和ノスタルジー』/3月20日まで・城陽市歴史民俗資料館
ちゃぶ台を囲んで家族全員で食事、テレビを見た昭和の時代

城陽市歴史民俗資料館・五里ごり館(大岩洋一館長)で、20日からJOYOエコミュージアム・冬季企画展『ちょっと昔の暮らしと風景‐昭和ノスタルジー』が始まる。昭和レトロブームと言われる昨今、当時の人々の暮らしを家電の進化や日用品、ポスター、おもちゃなど多数の実物展示で振り返る。おおよそ40歳以上の人は「どこか懐かしさ」を感じ、それ以下の年代の人は「今とは違う日本人の暮らしぶり」に新たな発見があるかも…。ぜひ、家族連れで歴民へ足を運んでみよう。
1972年5月3日に市制施行した城陽市は、昨年度に50周年の輝かしい節目を通過。この約半世紀のうちに元号は「平成」「令和」と移り変わり、昭和レトロの時代を知る人々も中・高年世代になってきた。
市歴民では、3学期のこの時期に、小学3年生の社会科の単元「昔の道具と人々のくらし」の学習機会の場として、昭和時代の人々の暮らしを振り返る展示を行っている。

電化製品の進化の様子が実物展示で分かりやすく学べる

今回は『ちょっと昔の暮らしと風景‐昭和ノスタルジー』をテーマに、テレビアニメ「サザエさん」に出てくるようなテレビの前に置かれたちゃぶ台を家族全員で囲む昭和30年代をイメージする大きなイラストを掲示。電話機やアイロンなど家庭にある電化製品の進化ぶりを実物展示することによって、子供たちにも、その変遷が分かるように工夫を凝らした。
最も顕著なのは電話機。「壁掛式電話」から始まり「黒電話」「押しボタン式電話」「ケータイ(ガラケー)」「スマホ」と、一家に1台から家族全員に1台の時代へと移り変わり、その機能も格段向上した。
また、昭和初期の「五十銭銀貨」、今は無償だが、当時は10銭で販売されていた「教科書」=昭和3年=、文房具なども初展示。
昭和最後の大横綱・千代の富士、プロレス界で大人気だったアントニオ猪木らヒーローの写真・ポスター等の「スポーツ関連」、レアな物はプロレス界で隠れ人気が多かったデストロイヤーの実物マスク、往年の大スター・高倉健愛用のジャケット=アルマーニ製=も見ることができる。
冬季企画展の開催期間は3月20日(水・祝)までの2カ月間。月曜日や祝日の翌日などは休館。最終日3月20日は、誰でも無料で入館できるお得な日となる。
なお、市歴民「五里ごり館」の開館時間は午前10時~午後5時。月曜日などは休館。入館料は大人200円、小・中学生100円。ただし、市内在住小・中学生や65歳以上の高齢者、身障者手帳を持つ人は無料。問い合わせは市歴民℡0774‐55‐7612まで。