茶壷を器にモダンな生け花/世界遺産「宇治上神社」

世界遺産「宇治上神社」の国宝「拝殿」を彩る生け花が、初詣の人たちに希望の光を届けている。
正面に向かって左右の回廊に飾られる生け花。その左側には大和未生流の師範・外賀(げか)保美さんが生けた花木が凛と立っている。
花器は茶壺。華名「維香斎保甫」さんは、花を咲かせた香り立つ蝋梅(ろうばい)、南天、葉牡丹をダイナミックに配して、ミモザも添えるなど、伝統を重んじつつ、モダンな感じに仕上げた。
宇治山田の同神社・宮村徹宮司と夫が従妹(いとこ)という縁もあり、正月の生け花を始めて今年で13年目。
年末29日に奉納【写真】、今週土曜日の7日まで飾られるが、花木の状態を確認するため、連日のように明星町1丁目の自宅から、神社に通う。
コロナ禍の収束を願い、「人々に希望を与えられますように」と、例年より「力強さ」を強調した…という外賀さん。
そのパワーが見る者の心に光を灯している。