ふるさとの 春待つツクシ/宇治

20日は、二十四節季の「大寒」。今年も宇治市役所1階の案内所に、会社役員の柴田雅道さん(80)=宇治野神=からツクシの盆栽が届けられた【写真】。44回目となる。
ウサギ年を迎えた今回は、唱歌「ふるさと」をイメージして作ったそう。うさぎ追いしかの山、コブナ釣りしかの川…の歌の通り、緑に茂ったコケの横に、ウサギと釣り人の置物が見える。
メインのツクシは、職員や議員が市民に「尽くす」の語呂合わせ。2023年にちなみ、木津川べりで23本採取した。今は小さな芽だが、温かい室内で4~5㌢の長さに伸びていくという。
イチリュウ、ナンキンハゼ、トサミズキなどが華やかに周りを飾る。「大寒」が過ぎれば「節分」そして「立春」が訪れる。春待つツクシへ平安の願いを込めて、ご鑑賞を。
柴田さんは「コロナ禍と言われ始めて4年目になる。人に会うたびに、やっぱり密がいいなあ…と思う。何かの縁で庁舎を訪れた皆さんへ、ほっこりした気分を味わってほしい」と話した。来週いっぱい見られる。