春期特別展「藤原頼通の旅路」/8月28日まで・平等院ミュージアム鳳翔館
「藤原頼通像」(江戸時代・平等院浄土院蔵)

世界遺産・平等院内のミュージアム「鳳翔館」で、藤原頼通公950年遠忌を記念した春期特別展「藤原頼通の旅路」が行われている。8月28日(水)まで。
藤原頼通公は平安時代中期の公卿で、後一条・後朱雀・後冷泉の3代にわたり約50年間、天皇の摂政・関白として権勢をふるい、父・道長とともに藤原氏の全盛を築いた。晩年は隠遁して宇治殿と称し、1052年に別業を寺とした平等院を開創。翌年に阿弥陀堂(現在の鳳凰堂)を建立した。今年は頼通公が1074年に83歳で薨(こう)去して950年となる。
企画展では、頼通公の歌人としての側面や末法初年に平等院を開創するに至った平安貴族の精神と信仰に迫る。
展示のうち、「藤原頼通像」(江戸時代・平等院浄土院蔵)は、頼通公の像として伝わる唯一のもの。修理後初めての公開となる。

「和歌切」(松花堂昭乗筆・江戸時代・平等院浄土院蔵)

「和歌切」=うたぎれ=(松花堂昭乗筆・江戸時代・平等院浄土院蔵)は初公開。『新古今和歌集』に選ばれた頼通公の和歌「折られけり紅(くれない)にほふ梅の花今朝しろたへに雪は降れれど」を、寛永の三筆の一人である松花堂昭乗が和歌切としたもの。
頼通公が残した鳳凰堂は、華やかで優美な藤原時代を偲ぶことのできるほぼ唯一の建造物で、国宝に指定されている。定期的なメンテナンスや修理を繰り返し、現代まで約1000年間守り伝えられてきた。修理の歴史をたどったパネルも展示されている。
途中2回の展示替えがある。第2期は6月4日(火)~7月21日(日)、第3期は7月23日(火)~8月28日(水)。
開館時間は午前9時~午後5時。平等院拝観料(大人700円・中高生400円・小学生300円)が必要。