30年後の自分や町に手紙/久御山・東角小「ドリームカプセルプロジェクト」
30年後に向けた全校生徒の手紙を箱へ

久御山町立東角小学校(岡本泰典校長、216人)の児童会本部は、町制施行70周年を記念して「ドリームカプセルプロジェクト」を企画。20日に開かれた児童集会で、全校児童が30年後の未来に向けて書いた手紙と記念写真がタイムカプセル(箱)に納められた。
今年度前期の児童会本部が、町の70歳の誕生日を記念し、町の未来に「夢と希望と絆」を作り出そうと、同企画を発案。後期児童会本部がこれを引き継いだ。昨年11月上旬には、タイムカプセルに使う箱の製作を、同校近くの㈱セイワ工業=市田新珠城=へ直接出向いて依頼した。

内箱には手紙と写真が納められる

完成した箱はステンレス製で、内箱と外箱の二重構造。土の中でも長期間持ちこたえられる。内箱のふたには同校の校章と「未来の自分・未来の久御山町へ」という文字、外箱のふたには町章と「久御山町・町制70周年記念・タイムカプセル」という文字が刻印されている。内箱のふたはボルトで固定し、外箱のふたは溶接。腐食をしっかりと防ぐ。サイズは、内箱はタテ・ヨコともに240㍉で高さは150㍉。外箱はタテ・ヨコともに260㍉で高さは173㍉。

箱の製作を担当した㈱セイワ工業の3人

この日の給食後に体育館で開かれた児童集会に、同校卒業生という同社の社員3人が訪れ、箱を披露。「自分たちが育った学校に恩返しができることをうれしく思います。30年後、忘れずに笑顔で開けてもらえたら」と述べた。
そして、全校児童の代表らが未来の自分や久御山町に向けて書いた手紙と、全校児童の集合写真を箱に入れた。
タイムカプセルに込めた思いについて児童代表は「今しか感じられない思いを手紙に込めました。6年生はもう少しで卒業なので、全校みんなで(プロジェクトを)できたことがとても良い思い出として残ります」と語った。完成した箱については「がっちりしていて、かっこいい」と感想を述べ、製作を快諾してくれた同社に感謝の気持ちを示した。
タイムカプセルは、同社で外箱のふたが溶接された後、2月27日(木)、同校の中庭に埋められる予定。開封は2054年の町制100周年時に行われるという。