職業講話で迫力ドリフト/京田辺・田辺小
砂塵舞い、マシンの轟音が響き渡った迫力満点のラリーデモンストレーション

田辺小学校(京田辺市)で30日、6年生109人が対象の総合学習「夢へのステップ」が行われ、地元各界で活躍する職業人が仕事への思いなどを熱く説いた。
このうち、同市三山木に拠点を構える城陽市出身のラリードライバー・福永修さん(㈱オサムファクトリー)もマシンを引っ提げ登場。

福永修さんがラリーの醍醐味を

体育館に集まる児童に「昨年、初めてわかったことがある」と切り出した。
山岳や市街地など多彩なコースをゆくラリーは、声で道案内するコ・ドライバーと同乗し、耳で聞きながら運転するのを知らせ、「ワイパーが壊れた。大雨で何も見えない。それでも走ることができた」と確信に触れた。
「自動化が進み、運転する時代でなくなってきた」「普段は安全講習、事故軽減に向けた活動をやっている」と伝え、福永さんが助手席に座り、「車を運転してみたかった」と吐露する先天性全盲の男性を声でアシストする姿を映し出す動画に児童も見入った。
色んな人がともにするユニバーサルスポーツの発展を願い、理解を呼び掛けた。
そしてグラウンドに移り、ラリーデモンストレーションの幕開け。

児童の羨望を背に伊家校長もラリーカーに乗り込んだ

ステアリングに手を添える修さんの横には、伊家京子校長が搭乗。
マイクを装着した修さんがスピーカー越しにアナウンスを交え、迫力満点のデモを繰り広げ、ドリフトの何とも言えないきしむ音も鳴り響いた。
フェンス越し隣接する田辺幼稚園の園児も歓声盛んに。
6年担任の川村教諭も替わり乗車して2回目のデモも砂塵舞い、腹に響くマシンの轟音に児童らは胸躍らせた。
伊家校長は「楽しい。座席は安定」、川村教諭は「ジェットコースターのよう。でも、安心感がある」と笑顔をあふれさせた。
児童らは「思っていたよりすごかった。グルグルのドリフトはとてもスピードが速かった。音は急に大きく、高くなり、めちゃめちゃ砂を被り、目に入った。おもしろかった。乗ってみたい」と声を弾ませた。