
井手町の左馬ふれあい公園で14日、新調された札掛けの除幕式が行われた。
同公園にある重さ数百㌧の駒岩は、表面に1㍍四方の馬が躍動的な姿で刻まれている。同町内の玉津岡神社の社記では、この駒岩の由来が平安時代末期の年号とともに記されているという。
雨を請い治水を願う絵馬だったものが、いつのころからか左馬として「女芸上達の神」に変わり、裁縫や生け花、茶道、舞踊などを志す人々の守り神として信仰の対象となってきた。
札掛けは絵馬を掛けるもので、以前あったものが老朽化したため、町まちづくり協議会(髙岡昭三会長)が、左馬や周辺地域の歴史・文化の魅力を知ってもらおうと、「椿坂~道の駅 いいであい 新しい価値創造プロジェクト」の一環として新調した。
除幕式で挨拶に立った髙岡会長は「今後も周辺地域のさらなる活性化を進めていけるよう取り組みたい」と、西島寛道町長は「改めて、多くの方が本町に訪れていただけることを期待します」と話した。
式には、町ゆかりの橘諸兄と小野小町に扮した人も登場。除幕のあと、髙岡会長と西島町長はさっそく、竹で作られた絵馬を掛けた。
竹の絵馬はまちづくりセンター椿坂で販売している。「願い事を記入してこの絵馬掛所に奉納を」と呼び掛けている。