ジャスト満開の春 悠々と花見舟/宇治川さくらまつり
満開の桜の下、花見舟が宇治川を悠々と進み行く

観光宇治の本格的な春のイベント、第49回宇治川さくらまつり(宇治市観光協会主催)が5、6日、宇治川中州の府立宇治公園で開かれた。平等院表参道を埋め尽くす国内外からの観光客が河畔まで足を伸ばし、爽やかな晴天の下、タイミングを計ったように満開となった桜が美しく彩った。2日間合計で約13万6000人(主催者発表、初日・約7万1000人、2日目・約6万5000人)の花見客が訪れ、にぎわいを見せた。
メイン会場の橘島では「宇治川春の市」が開かれ、土産品・竹製品・木工教室・寿司・地場産品など約20店舗が軒を連ねた。市植物公園のブースでは、花苗などを展示販売。宇治ご当地グルメ「宇治茶漬け」コーナーでは、ご飯に好きなお茶を選んでかけてもらう新しい趣向があった。
増水の影響で昨年は中止した花見舟が運行し、宇治川の風情を優雅に演出した。宇治市のゆるキャラ「ちはや姫」や「チャチャ王国のおうじちゃま」も登場し、親子連れたちに愛嬌を振りまいた。

喜撰橋を塔の島まで渡りきる宇治田楽まつり実行委メンバーたち

塔の島では第46回炭山陶器まつりが同時開催され、窯元自慢の品々が並んだ。また、市観光センターのお茶席では、市茶道連盟が心和む一服を振る舞った。
2日目の6日には、喜撰橋を渡り塔の島、橘島と太鼓や笛の音色を奏でアピールした宇治田楽まつりのパフォーマンスに注目が寄せられた。