
国交省京都国道事務所は23日、城陽市内で施工中の国道24号・寺田拡幅事業について「2026(令和8)年度に開通予定」と発表した。これまでの「新名神と合わせて開通予定」を変更したもの。「寺田拡幅」と接続する府道山城総合運動公園城陽線『城陽橋』=府施行=についても今年度末に工事が完了する見込み。
国道24号寺田拡幅事業は(城陽市寺田の大畔交差付近~同市富野の新池交差東側)までの東西路線約2・1㌔で、国交省が整備を進めている。
2013年度に国直轄で新規事業化されて以降、新名神「大津~城陽」と同時期の供用を目指して工事が進められていた。ただ、昨年末にネクスコ西日本㈱が新名神「大津~城陽」開通時期について「少なくとも(2025年度末から)4年以上。今後の工事進捗によっては、さらに1、2年の期間を要する」と発表。これを受け、寺田拡幅区間の供用時期が注目されていた。
「寺田拡幅」区間の現況は、片側1車線の2車線道路で、今はルートが南側に切り替えられている。だが、完成形としては、新名神を挟んで北側は「東行き2車線」、新しく整備した南側は「西行き2車線」の両側歩道付きの道路(幅12㍍×2)となる。
寺田拡幅事業の総事業費は195億円。国交省京都国道事務所では「令和8(2026)年度のどの時期かを申し上げることはできませんが、安全に配慮しながら、早期開通に向けて工事を進めていきたい」と話している。
なお、国道24号寺田拡幅区間の交通量は、一日あたりの現況交通容量約1万7100台に対し、2万400台(2023年5月調査)と、約1・2倍の交通混雑が発生。朝は西行き、夕方は東行き車線の渋滞が顕著で今回の4車線化は、府内初のアウトレット開業などを見越した交通対策ともなる。
■府施行「城陽橋」、新名神より早く供用

一方、府施行の府道山城総合運動公園城陽線『城陽橋』=府施行=についても2026年度内に工事を完了させて開通する予定。施工中の新しい橋は「西行き2車線」となり、現況の橋を「東行き2車線」として活用する。今後は、橋桁の仮設と道路の舗装など仕上げ工事を行う。事業着手は2019年度、道路の延長は0・7㌔、幅員18㍍で事業費は約62億円。