〝ご縁〟の広がりに感謝/宇治・縁庵(ゆかりあん)開設3周年
茶道に興味を抱く子供も参加した吉田宗實さんの茶道教室

〝人・物すべてを運びます〟をモットーに地域に寄り添う㈱宇治吉田運送(岡麻子代表取締役)は27日、同社屋内に3年前に開設した地域の憩いの場所「縁庵(ゆかりあん)」=宇治市木幡東中=で、「おかげさまで3周年!!縁庵まつり」を開催。子供から高齢者まで、多くの地域住民らを〝心をそえて〟迎え入れた。
縁庵は、宇治茶の文化伝承と地域の居場所作りを目的にした交流の場として2022年4月18日にオープン。4畳半の小間、8畳の広間、露路などからなる本格的な茶室が設けられ、その横のカフェスペースでは抹茶やコーヒーが楽しめる。
まつりは縁庵開設以来、毎年開催。3周年を迎えた今年も日ごろの感謝を込めた。

オープニングを飾る京都文教大学吹奏楽部の演奏

オープニングでは、昨年のまつりで演奏したママさんブラスUJIの一員の紹介で〝ご縁〟が生まれた京都文教大学吹奏楽部が生演奏。パプリカ(米津玄師)、ドラえもん(星野源)、ケセラセラ(ミセスグリーンアップル)のお馴染みの3曲を披露し、まつりの幕開けを告げた。
茶室では、茶道教室が開かれ、裏千家・𠮷田宗實さん(𠮷田實子会長)が、茶道におけるお辞儀「真(しん)」「行(ぎょう)」「草(そう)」や、茶道の心得を表す言葉「和敬清寂(わけいせいじゃく)」の意味などを紹介。参加者はお菓子と抹茶を味わいながら、奥深い茶道の魅力の一端に触れた。
ガレージでは、親子で楽しめるワークショップのほか、洋菓子、パン、豆腐、イチゴ、野菜などを販売するマルシェが開かれ、来場者が列を作った。輪投げやスーパーボールすくいのゲームコーナーも展開。社員が扮する〝怪獣〟が出現すると、子供たちの歓声が響いた。
午後にはバルーンショーがあり、バルーンパフォーマーの仲村ちぃなさんが、音楽に合わせてアニメの人気キャラクターや動物などを作り、子供たちを喜ばせた。
特大バルーン、縁庵カフェの割引券、タンブラーなどが当たる抽選会も盛り上がった。なお抽選券は、岡社長が昨年度に担当した黄檗中学校の課題解決型学習の中で生徒が考案した縁庵オリジナルキャラクター「ゆか」ちゃんと「りあん」くんが描かれたものが使用された。
縁庵カフェでは、お抹茶セット、抹茶パフェ、オリジナルコーヒーなどのメニューで、来場者がほっと一息ついていた。
岡社長は「子供たちがたくさん来てくれてうれしい」と声を弾ませるとともに、「縁庵のご縁の集大成」と位置付ける年に1度のイベントに協力したすべての人たちや来場者との〝ご縁〟に感謝していた。