法被姿で威勢よく神輿巡行/宇治神社「還幸祭」
宇治橋通り商店街を横幅いっぱいに威風堂々と行進していく七番組奉賛会の神輿一行

宇治神社(宇治市宇治山田、花房義久宮司)の例祭「還幸祭」は8日に執り行われ、先月「おいで」(神幸祭)で宇治壱番の御旅所に奉納された祭神・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)の分霊が本殿にお戻りになった。
従来、御旅所に出向いた祭神の分霊は、還幸祭までのひと月、町衆と親しむ―とされ、宇治神社に近い地区で壱番から十番(九番は欠番)に分かれて順に奉仕。
より数多くの市民や祭事を受け継ぐ世代に見てもらいたい―と2012年以後、これまで挙行してきた「8日」に近い日曜に営んでいる。
ここ数年、神輿(みこし)を担ぐ人員確保が困難になる中、地元外からもサポートを受けた七番組奉賛会(玉井康義会長)の担ぎ手約150人が元気よく巡行。
どんよりとした雲に覆われながら御旅所を出発した一行は、途中お練(ね)りを披露しながら下居神社~善法~谷ノ辻と過ぎ本町通りへ。
御旅所前をターンし、宇治橋通り~県通り~本町通り~今内通り~府道宇治淀線(旧都計道路)を進んで、宇治橋を渡り、川沿いを同神社まで。
道中の無事を祈り気勢を上げる鯔背(いなせ)な法被姿の担ぎ手たちは威勢よく行進し、先頭を行くふれ太鼓の「ドン、ドン、カッ、カッ、カッ」という軽快な響きに「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声を合わせ、笛や鈴の音がにぎやかに鳴り響いた。
同神社境内に到着すると、七番組関係者と同神社後援会・桐原会(久保田勇会長)のメンバーが並び、花房宮司が神事を執り行い、御神霊が本殿に納まった。