
宇治ロータリークラブの創立65周年記念式典が7日、ホテルグランヴィア京都で開催され、「調和と融合」で奉仕活動を更に発展させていく気構えを胸に刻んだ。
ロータリーは人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において、高度の道徳的水準を守ることを奨励し、世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した団体。
宇治RCは1960年6月14日の発足から65年…天ケ瀬ダム完成に伴う宇治川ライン沿道への植樹、ダム上流の桜谷公園建設、青少年交換留学生の受け入れと派遣、中国帰国子女への支援、宇治署へのミニパトカー寄贈、園児とのお茶摘み体験、「宇治学」を応援する大型モニターの中学校への設置、コロナ対策イラストブック1万冊寄贈、震災義援金活動など、様々な奉仕プログラムを展開。

今年も宇治市役所へ大型液晶テレビと組み立て式ステージを寄贈、幼稚園児との飴づくり体験も行っている。
記念挨拶に立った生けた池谷一郎会長は「創立当初のスローガンは親睦と融和。本年は調和と融合をスローガンに掲げ、人々が互いに尊重し合って共存していくという調和を図り、個々の特性・特色を保ちながら、新たな考え・力を生み出せる融合によって、奉仕活動を発展させていきたい」とした上で「ロータリークラブは様々な背景や職業・考えを持つ個々のメンバーからなる組織。その多様性こそが最大の強みであり、それを活かすことで、より大きな地域貢献ができる」と、更なる未来へ強い思いを込めた。

このあと、松村淳子宇治市長が「ご高齢の方々も成人の方も子供たちも、この宇治のまちで歩んでいこう…という思いを強める、そんな活動を展開してくださっている」と感謝の言葉。木本裕章宇治市議会議長は「行政、市民との強い繋がりを感じています」と敬意を表し、中本勝国際ロータリー第2650地区ガバナー、姉妹クラブである台北信義RCの李宏尉会長も祝辞。西脇隆俊京都府知事からのメッセージを古川博規副知事が伝えた。
そして、39歳で入会してから51年という上林康二氏と31歳の入会時から57年という山本哲治氏を永年功労者として表彰した。

祝宴は華やかな「鏡開き」で始まり、和やかな歓談が広がる中、ソプラノ歌手・三村浩美さんとピアノ小柳るみさんのコンサートで会場のボルテージはグングン上昇。ロータリークラブの目的でもある親善と平和を願う「イマジン」の熱唱で最高潮を迎えた。
最後は堀明人副会長が謝辞。全員が輪になってロータリーソング「手に手つないで」を歌い、社会貢献の絆を深め合った。