「アメフト日本一」吉報届ける/立命館宇治高「パンサーズ」

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昨年暮れ、横浜スタジアムで行われた「クリスマスボール」で見事に前年のリベンジを果たした立命館宇治高校アメリカンフットボール部〝パンサーズ〟の部員3人と木下裕介ヘッドコーチが、チャールズ・フォックス校長の引率で15日、宇治市役所を訪れ、山本正市長に劇的Vを報告した。
関西代表として第50回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会(日本高等学校アメリカンフットボール連盟主催)決勝「クリスマスボール」に2年連続4回目の出場を果たした立宇治パンサーズ。昨年12月22日、横浜スタジアムに乗り込み、昨年は涙をのんだ佼成学園(関東代表・東京都)と再び激突した。
当日は、全国高校女子駅伝と吹奏楽部演奏会と重なったとはいえ、母校から夜行バス5台を仕立てた応援団がスタンドを埋めた。ゲームは、第2クオーターに12点を挙げたパンサーズが、最終第4クオーターで6点を追加し、7失点に抑えてトータル18‐7で勝利した。
優勝報告会では、はじめに山本市長が「3連覇中の強豪を相手に、先制されるも、よく凌ぎ切った。決勝前の訪問の際に、悔しさを糧に…と言う決意の通りの結果に市民も大いに誇りを抱いた。日本一を胸に、3年生は次のステージでも活躍を」、真田敦史市議会議長は「その思いを後輩に伝えてもらい、立宇治のますますの発展を」とお祝いの言葉を贈った。
出席した萩隆之介副将は「前回、最後まで集中することを学んだ。先制点を奪われたが、焦りはなくやれると思った」、最優秀ラインマン賞を受賞した角本陸DL、最優秀バック賞を受賞した関口温暉(はるき)WRも「経験をバネにした」と振り返り、92ヤード独走の関口選手は「ボールを持った瞬間、走るレーンが見えた」と爽やかに語った。
フォックス校長は「前回は選手が信じられないというムードだった。今回はしっかりとプレーしていた。精神勝ち」、木下ヘッドコーチは「日本一の基準ができた。人間的な成長を見た」と胸を張った。

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