久御山町特産の淀大根を使った大根炊きが12日、同町東一口の旧山田家住宅(国登録有形文化財)で行われた。町内外の人々が大勢来館し、由緒ある邸宅で旬の味を堪能した。
町教委が行った旧山田家住宅の特別公開に合わせ、同宅の保存や活用に協力している地元有志の「東一口のふる里を学ぶ会」が企画した。
来場者はアツアツの一杯を買い求め、出汁とあげのうま味が染み込んだ大根を頬張り、体の芯から温まった。大根のフライや、かつては巨椋池で獲れたモロコの天ぷらにも舌鼓を打ち、郷土色豊かな食を味わった。
神戸市在住の会社員、一口(いもあらい)毅さん(54)は、お土産に淀大根を購入し、「きめが細かく、おいしかった。煮物にして食べたい」と話した。
旧山田家住宅は巨椋池の漁業権を統帥していた大庄屋の邸宅。2013年から町が管理している。