学生の発想、努力が競演/同志社女子大・地域連携型授業

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同志社女子大学の地域連携型授業「プロジェクトプランニング演習」を受講する学生たちが、6つの仮想企業を立ち上げ、京田辺の魅力の掘り起しや発信にチャレンジした。今月23日に活動成果報告会があり、ゲストに招いた協力者らを前に学生たちは堂々とプレゼンテーション。収支決算を含む取り組みの総括を行うとともに、後輩たちへアドバイスを送り、今後の指針となる決意も明かした。
同志社女子大学で2003年開講のメディア創造学科科目「プロジェクトプランニング演習」(関口英里教授)は、NPO法人アントレプレナーシップ開発センター(原田紀久子理事長)が提供する起業などの教育プログラム「ユースエンタープライズ」を活用し、地元密着の商品開発やイベント企画に取り組んでいる。
今年度も、受講生たちは仮想企業6社に分かれてプロジェクトを立ち上げ、京田辺市の魅力の掘り起しや、地元の活性化に貢献する地域連携イベントを開き、年間を通して広報にも努めた。
この日、清楚にスーツを着込んだ2・3年生の学生たちが、胸を張って成果を披露した。プロジェクトチーム名と概要は次の通り。
▽Webknot(ウェボット・高橋いづみ代表ほか5人)=インスタグラムを使った店舗広報支援。和菓子司一方堂の広告を手掛け、企業セミナーを開き、市観光協会にも行う予定。
▽Pricemore(プライスモア・中川舞代表ほか4人)=大住に伝わる伝統の隼人舞と並んで、地元産の隼人米をアピールし、販売増強に努める。ハロウィンパーティーなど料理イベントも開く。
▽ふれっ旬(ふれっしゅん・乾加奈代表ほか5人)=気候条件が揃う京田辺産レモンの認知度アップへ「ジャバラ・レモンポン酢」のラベルデザインなど魅力ある商品を開発・販売する。
▽縁joint(エンジョイント・坪田直代表ほか5人)=同志社大留学生と協力し、「日本語を母国語としない人」と「多言語を学びたい人」の交流、子供たちが外国人と接する機会を提供する。
▽京茶辺(きょうちゃなべ・田中愛理代表ほか3人)=地元特産を使った玉露タピオカドリンクの商品開発と販売。インスタグラムで発信し、伝統のタブーを破るビジネスモデルを打ち立てる。
▽とんちーず(西岡璃歩代表ほか5人)=一休さんのお面をかぶるメンバーが白いTシャツを着て、スカートと靴下を担当カラーに染め、市内各地での活動をインスタグラム投稿してファンを増やす。
このうち、今年度ユースエンタープライズ・トレードフェアで特別賞を受賞したとんちーずの西岡代表は、「隠されたものは暴きたくなる、という深層心理を利用し、お面を着用して興味を沸かせた。唯一無二の独自性と現場主義のもと、架け橋、メディアとして存在した」と言い切り、「インスタを見て、(イベント、スポットなどに)足を運んだという声は多く、消費活動を促すことができた」などと成果を強調した。
質疑応答の時間も設け、指導・支援に当たった市職員や各機関代表ら協力者もコメントを寄せた。キララ商店街・田原剛代表は「魅力の発信が楽しくできれば。子供たちに継承できる何かを」とさらなる広がりに期待を寄せた。

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