城陽市内の農業法人㈱孫右ヱ門(太田博文代表)が、フランス・パリ唯一の日本茶コンクール「ジャパニーズティー・セレクション・パリ(玉露・抹茶部門)」で金賞を受賞する快挙を成し遂げた。太田代表の妻・さおりさんが今年度の第72回関西茶品評会で最高栄誉「農水大臣賞」を受けた同じてん茶=あさひ=で世界的な評価も得た。
先月27日にフランスの五つ星ホテル「リッツ・パリ」内のサロンで開かれた日本茶コンクールの授賞式で、栄えある金賞を手にした太田代表は6日、奥田敏晴市長、今西仲雄副市長らを訪ねて来庁した。
このコンクールは、2017年から行われ、3回目と歴史は浅いが、パリ唯一の日本茶セレクションとして高い評価を受けている。今回、㈱孫右ヱ門は「玉露・抹茶部門」に挑み、全国選りすぐりの21点の中から金賞(4点)に入った。
授賞式には、駐フランス日本国大使・伊原純一氏も出席。同社7代目・太田代表の出品茶『ほんず抹茶・白栲(しろたえ)』等の栄誉をたたえた。
表敬訪問を受けた奥田市長は「関西、そしてパリで№1に輝かれた孫右ヱ門さんは、まさに城陽市の誇りである。私自身、びっくりするとともに市民の皆さんと喜びに浸っています」と述べ、国際的な栄誉を絶賛した。
太田代表(47)は「日本のお茶に対し、信頼を得ることができた。安価なものが出回る世の中にあり、パリで本物の抹茶を味わってもらえ、金賞をいただけた。(城陽市の)産品が認められたことだと喜んでいます」と、受賞の感想を述べた。
■抹茶の木製容器もドイツで優秀賞/㈱孫右ヱ門
一方、㈱孫右ヱ門がパリで金賞を受けた最高級『ほんず抹茶・白栲』の木製容器=内田喜基さん作=も、ドイツデザイン評議会主催の「German Design Award」で優秀賞を受賞。まさに、抹茶も器も最高級である証を受けた。
この表彰式は来月、ドイツで行われるといい、城陽市の名産品の〝W受賞〟に、太田代表を囲んで市の関係者も喜びを隠しきれない様子だった。