第14回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト京都府予選会が15日、京田辺市立社会福祉センターで開かれ、京都や奈良、滋賀から集まった45人が腕前を競った。
同実行委(委員長=仲井敏雄・日本茶インストラクター府支部長)主催で、丹精込めて作られた京田辺産玉露を使い、思いやりの心を持ちながらおいしく淹れる楽しさ、香り、味わいなどの魅力を広く知ってもらおうとするもの。2018年には、「お茶の京都博」エリアイベントとして京都市内で全国大会が開かれた。
この日は参加した45人を9班に分け、各班1人が勝ち抜ける1回戦、5人グループから上位2人を選抜する準決勝、横一列に並ぶ4人が挑んだ決勝の、いずれも与えられた10分間以内で人数分の玉露を淹れてみせた。
1回戦と準決勝では、各班の選手が別の班のお茶を試飲して順位を付け、決勝のみ審査員が順位を決めた。
参加者たちはやや緊張した面持ちながら、急須や湯呑み、湯冷ましと手際よくお湯を入れ替えていき、最後の一滴まで抽出。結果発表に悲喜こもごもの表情を浮かべた。
市民らに交じり上村崇市長も神妙な顔つきで挑戦。各テーブルを見回った仲井委員長は「10分間の制限のうち、お湯を移し替え空気に触れさせて温度を下げるのと、浸出時間を確保するバランスがうまく取れるか」とポイントを指摘し、参加者の所作を見守った。
優勝と準優勝の2人が府代表として第14回全国コンテスト(3月8日・東京都)に出場する。