枯死原因、土壌のアルカリ化/宇治橋歩道「茶の木」

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宇治観光の玄関口にある宇治橋(府道京都宇治線)。両側には、宇治市の宝木に指定されている「茶の木」が約1000本植えられている。
しかし、近年は枯れた木が目立ち、本来は青々とした葉をつける時期になっても、みすぼらしい姿に。市民から「汚い」、「茶の木が、こんなものと思われてしまう」、「なんとかならないのか」と管理する府山城北土木事務所に苦情が寄せられてきた。
枯死の原因としては、夏の猛暑が考えられ、同事務所では暑さに強い品種にすることを検討してきたが、調査の結果、土壌がアルカリ性に傾いていることが判明。同事務所は「建設当時(1996年)は問題なかったと思うが、コンクリートから染み出したのか、アルカリ性が強い土壌になっていた」と話す。
これを受け、同事務所は全26ブロックのうち、6ブロックの土を実験的に入れ替えることを方針決定。過日、茶の木を抜き、土を取り出し、排水がよくなる改良を実施した。今年4月から5月頃に新しい茶の木を植える予定。1ブロックあたり40本程度を植える予定で、品種は従来通りのヤブキタで考えている。
同事務所は「植え替えた6ブロックの茶の木の様子を1年間見て、問題がなければ残りのブロックでも取り組みたい」と説明。市民をはじめ、多くの観光客が行き交う場所だけに、一日も早い復活が期待される。

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