28日、多くの府立高校で卒業式が行われ、新型コロナウイルス感染予防の対策としてプログラムを短縮するなどして実施された。
宇治市五ケ庄の莵道高校(中友明校長)では、第33回卒業式が体育館で行われ、7クラス248人の生徒が懐かしい学び舎を巣立った。
式典では卒業証書授与の後、中校長が式辞で「夢に対する課題が難しいほど、成し遂げた時の達成感は大きい。何十年たっても皆さんが語れる夢を持ち、人の夢を応援できる大人になって」と激励した。
在校生を代表し、2年の谷井文香さんが「自分の可能性を信じ、高く羽ばたいて」とメッセージを送った。卒業生の濵詩音さんは、答辞で「充実した3年間を過ごすことができました」と述べ、友人や両親、先生へ感謝の意を伝えた。
成績優秀者や皆勤賞、各種大会で好成績を挙げた生徒に対し、同校教育賞が贈られた。最後に「仰げば尊し」を斉唱。卒業生たちは、晴れ晴れとした表情で会場を後にした。