新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、安倍晋三首相が「全国の公立小・中学校、高校を3月2日(月)から一斉に臨時休校とする」との要請表明から一夜明けた28日、地元3市3町の教育委員会、学校現場は対応に追われた。休校の開始時期、期間に差はあるものの、3日には地元全校で休校。井手町を除き、児童・生徒は長い〝春休み〟に入ることが決まった。
不足分の学習に関しては2日にプリント等を配布して対応。通知表に関しては、手渡しを原則としており、収束状況によっては4月以降に渡すことも検討する。
小学校敷地内にある育成学級に関しては3日以降も開設。申し込みを済ませた児童が利用でき、開設時間は「平日午前8時30分~午後6時30分」、土曜は通常対応とするが、市は「感染を防止するため、可能ならば自宅にいてほしい」と話している。
一方、城陽市は「2日給食後~24日」で休校。学童保育は指導員との調整が残っており、検討中となっている。
京田辺市教委は幼稚園を含め、全小・中学校を「2日午後~24日」まで休校・園。留守家庭児童会について、2日は給食後に開級し、3日以降の対応は「未定」としている。
久御山町は2日の給食終了後に帰宅させ、3学期を打ち切る。卒業式は規模を縮小して予定通り実施。仲よし学級は24日までは「平日午後1時30分~7時」、「土曜午前8時~午後5時」で調整しており、春休みに入る25日以降は長期期間中の通常対応とする。
宇治田原町は3日からの休校を決めたが、期間は「当分の間」とし、2日に決定する。学童保育に関しては主に1~3年生とし、4年生以上は自宅待機の協力を求める。時間は長期休暇と同じ(午前7時30分~午後6時30分)。また、私立うぐいす幼稚園は通常通り開園するが、給食が提供できないため、弁当持参に切り替える。
井手町は「3~13日」まで休校とし、状況に応じて延長。学童保育に関しては、指導員が確保できるか調整している。
府教委は府立の高校、特別支援学校について「3日~13日」まで休校と決めた。今後の状況に応じて延長あり。休校の期間中は補習やクラブ活動など課題活動も休止する。