任期満了に伴う今夏の久御山町長選に、現職の信貴康孝氏(55)が10日、3期目を目指して立候補する意向を表明した。この日の町議会3月定例会代表質問で、ネクストくみやまからの質問に対し、「全世代・全員活躍型『生涯活躍のまち』構想の具現化や、山積する課題に全力を傾けたい」と答えた。同町長選への出馬表明は信貴氏が初めて。
ネクストくみやま代表の樋口房次議員が、信貴町長の2期目の政治手腕やリーダーシップを評価。8月の町長選に言及し、「会派として、信貴町長に引き続き、その任に当たっていただきたい」と3選出馬を求めた。
信貴町長は「新型コロナウイルスへの対応に傾注し、残り半年弱の任期を全力でまっとうしてまいりたい」と説明した。その上で「第5次総合計画、公約『くみやま未来創造プラン35の宣言』の具現化に取り組んできたが、春からの第2期総合戦略の柱となる全世代・全員活躍型『生涯活躍のまち』構想の具現化にもしっかり取り組みたい。山積する課題にも全力を傾けたいとの熱い思いを持っている」とし、「理解と支援を得られるなら3期目に挑戦させていただきたい」と出馬意向を示した。
信貴町長は無所属で出馬する見通し。町長選を巡っては、これまで誰も正式な表明はしていない。
本会議終了後の取材に、同構想について「これまで以上に『人』にシフトした展開をしていければ」などと思いを語った。町の現状課題の一つに高齢化率が上がる中で定住がみられない点を挙げ、「もっとまちの魅力を発信し、住民と創造しながら魅力あるまちづくりに取り組み、出生率向上や定住につなげたい」と抱負を語った。
町長選については町内10団体が6日、信貴町長に出馬要請書を手渡した。このほかにも複数の要請があったという。