花開け!みんなの未来、祝福の手作りコサージュ/宇治作業所

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卒業式シーズンを迎え、社会福祉法人宇治東福祉会が運営するデイセンター宇治作業所(宇治市五ヶ庄)の利用者が、市内の児童が式で胸に付けるコサージュを手作りした。心を込めて仕上げた作品で子供たちの新たな門出を彩る。
コサージュは、前身の宇治作業所時代に香りフラワーとして販売したものが原型となった。ペーパーフラワーで、作業所の仲間たちが分担して一つひとつ生地を色染めたり、ワイヤーを切ったり、染めた花びらにろうを塗ったりする。
デイセンター宇治作業所では昨年11月から、「はこ班」のメンバー8人が作製を担当。丁寧に手仕事を繰り返し、清楚な紫と白の花びらで彩りを添えた。支援員も「得手、不得手もあり、すぐにはできず進まなかったけれど、頑張ってくれた」と振り返る。
今年度は受注した平盛小学校に39個、三室戸小学校に79個を納めた。

コサージュを届けるデイセンター宇治作業所の利用者ら(三室戸小)

12日には、作業に携わったメンバーのうち4人が支援員らと三室戸小を訪れ、箱詰めしたコサージュを届けた。
今年度の卒業式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各校とも例年より簡素化される。受け取った徳田雅人校長は「時間短縮など、いつも通りの式ができなくて残念だけれど、子供たちは花を喜んでくれる。ぜひ良い式にしたい」と話した。
支援員の松尾千代子さんは「卒業式の物だけれど、その後も記念に持ち、式のことを思い出していただければ」と期待した。

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