久御山町制65周年を記念し、同町産の酒米で醸造された日本酒「夢酒(ゆめざけ)くみやま」が、根強い人気を集めている。町と地元農家、老舗蔵元との連携で完成した特産の吟醸酒。新型コロナウイルス感染拡大の影響で逆風を受けつつも、健闘している。
町の節目に合わせた取り組みの一環。京都限定の「京の輝き」を原料に使用した。
町内の7農家・団体が作付けし、収穫。清酒「月の桂」で知られる増田徳兵衛商店(伏見区下鳥羽)が、この酒米と質の高い伏流水を使い、50日間醸した。清酒酵母には京都市産業技術研究所と大阪市立大学大学院・理学研究科が共同開発した「京の華」を取り入れた。
アルコール度数15度。フルーティーな香りと上品な味で、冷でも燗をつけても楽しめるのが特徴。酒瓶のラベル文字は信貴康孝町長が揮毫した。
昨年5月から販売を開始。町内では酒店3カ所とイオンモール久御山、JA京都やましろ久御山町支店(受注)、全国発信できる町のふるさと納税の返礼品でも取り扱う中、人気が高まった。
ここ最近は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、乾杯酒で普段はまとまった消費量が見込めるイベントや会合などの自粛が相次ぎ、低迷する苦境に直面。それでも、販売開始から通算すると4合瓶換算で約3500本が売れており、「4000本でヒット商品」と言われる中で存在感を発揮している。
4号瓶(720㍉㍑)で1250円(税抜き)、一升瓶で2650円(同)。購入に関する問い合わせは増田徳兵衛商店℡0120‐333‐632へ。