今週初めの冷え込みで「ソメイヨシノ」の膨らみには「待った」がかかった山城地方だが、ここ宇治川の周辺では一足先に「彼岸桜」が開花。朝霧橋のたもとでは「エドヒガン」が陽春の訪れを告げている。
河川改修に伴う桜の伐採で崩れかけた景観を守ろう…と2014年から始まった宇治川サクラプロジェクトで植えられた一種。
古くから日本に自生する長寿のサクラで、このエドヒガンと日本固有種オオシマザクラの雑種を交配させて生まれたのがソメイヨシノである。
いわば、ソメイヨシノの片親で、この親の開花から2~3日、遅くて1週間で子が花を開かせる。
なお、今年は新型コロナウイルスの影響で、宇治川さくらまつり、陸上自衛隊宇治駐屯地の桜まつり、久御山町東一口の桜のつどい、井手町さくらまつり、宇治田原町の地域が元気!さくら福祉まつり…など、各地で桜イベントが中止されるが、感染防止に気を配りながら花見は楽しんでもらいたいものだ。
宇治市植物公園では31日まで、しだれ桜をライトアップする夜間無料公開が行われる。時間は17時30分から。月~木曜は20時まで、金~日曜は21時まで。