師弟結ぶメッセージに称賛/京田辺・三山木小
チューリップでかたどった母校「みやまき」

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため休校が続く京田辺市立三山木小学校(小長谷直樹校長)では、クラスメートと会うことができず、お家で1人過ごす時間も増えた児童たちに向け、教職員が心の鬱屈を解きほぐして気持ちを和ませるメッセージを届けている。
同市内では、予定されていた始業式と入学式も延期となり、3月初めからの臨時休業が続いている。同校では、児童の元気あふれる姿や明るい声が聞かれなくなった学び舎で、子供たちの新たな気持ちで頑張ろう、という気持ちが萎えることへの心配や、学校と子供たちを何とかつなぐことができないか―との思いから、教職員が何かできることを考えた。

デザインを替え、激励する文章もパワーアップ

新2年生が育てたチューリップが見事に花を咲かせた様子を少しでも見てほしい―との思いも募り、これら全教職員の気持ちを受けた小長谷校長が同校ホームページに「メッセージ」を掲載することを提案した。
教職員全員が賛同し、本来は入学式を行うはずだった7日、チューリップの鉢植えを並べ「おめでとう」とかたどり背後に列を作った教職員が両掌をカメラに向けて元気よく振る楽しげなひとコマが仕上がった。
新1年生に向けて、「かならずこのきかんはおわって、がっこうにくるひがきます。そのひのために、あさしっかりおきて、ごはんをたべたり、まいあさねつをはかって、けんこうをしっかりととのえておいてください」などとアドバイスを添えた。
このあとも、「ともだち」「なかよし」「ファイト!!」「みやまき」とデザインを替え、激励する文章もパワーアップ。児童に代わり配布物の受け取りでやって来る保護者からは、「よかった」「子供にも気持ちが届いていた」「心が温まった」と好評が伝えられ、17日からは、続編となる各学年担任による黒板メッセージも始まった。