「日本緑茶発祥の地」宇治田原町で21日、今年の「初摘み」があり、22日には香り高い新茶「第1号」が誕生する。
宇治一番茶の萌芽宣言は、平年より6日早い3月30日に出されたが、その後の冷え込みで「芽が動かない」状態になり、今月中旬になっても平均気温が低めで推移。
生産農家の人たちは、なかなか伸びない新芽を、やきもきした気持ちで見守ってきたが、23日にJA全農京都茶市場で開かれる「初市」を前に、ようやく奥山田大杉の下岡久五郎茶園で摘採期を迎え、熟練の手さばきを見せる3人の女性が高級茶種「さえみどり」10年生の新芽約10㌔を摘み取った。
新茶の色合いを、より一層、鮮やかにするため、5日前から黒い覆いをかけるなど、準備も万全。旨み成分「テアニン」も多く含まれる「極上の美味しさ」が期待できる。