本庁舎の通常業務を再開/井手町
関係者以外の立ち入り禁止が解除された役場本庁舎を訪れる住民

町職員の新型コロナウィルス「陽性」により関係者以外の立ち入りが禁止されていた井手町役場本庁舎で7日、通常業務が再開した。3月30日以来で、ゴールデンウィークの連休などを挟み38日ぶり。混み合う様子はなかったが、来庁者の中には保留していた手続きがようやくかなった住民もいた。

1階待ち合いのソファを消毒する町職員

正面玄関には職員を配置し、要望に応じて対応するとともに、設置したアルコールで手を消毒するよう案内。マスクのない人には町が用意したものを着用するようお願いした。
窓口には飛沫防止のためのアクリル板または透明シートを設置。総務課によると、コロナ感染防止のため少なくとも昼休み直後と退庁時にコピー機やパソコン・電話機など手が触れる箇所を中心にアルコール消毒をしているという。また体調管理として職員は、出勤前(自宅)、出勤時、昼休み明けに体温を測り記録している。

飛沫防止のアクリル板を挟んで手続き

マイナンバーカードの交付通知書が4月に届いたものの受け取りを保留していた50代の女性は、「やっと安心して来られるようになった」と受付窓口で顔をほころばせた。
役場本庁舎は「むすび家ide」での交流会に参加した町職員の「陽性」確認に伴い3月31日から、関係者以外の立ち入りを禁止。4月15日をめどに通常業務を再開するとしていたが、同13日、濃厚接触者としてPCR検査を受けた者および、濃厚接触者ではないが共有部分あるいは機器類を介して感染した可能性のある者合わせて2人の新たな町職員「陽性」が確認され、再開を延期していた。