近畿地方「梅雨入り」/平年より3日遅く
傘を差す人の横から差し込む夕日(宇治橋)

気象庁は10日、近畿地方などが梅雨入りしたとみられると発表した。
平年より3日遅いが、統計を取り始めた1951年以降で最も遅かった昨年(6月27日)に比べると17日早い。
山城地域では、昼過ぎに「ポツ、ポツ」、夕方から「ポツ、ポツ」。
各地で、晴れているのに雨が降る「狐の嫁入り」が見られ、午後6時ごろには、宇治橋あたりでも「きつね」が「よめいり」。
傘を差す人の横に、夕日に照らされた茶木の影が伸びた。
11日から本格的な雨になる予報で、14日の日曜日まで、ぐずついた空模様が続くとみられる。

■猿丸さんアジサイ 梅雨に花咲く/宇治田原

小さな花を咲かせたアジサイ(猿丸神社)

10日の「梅雨入り」に合わせるように、猿丸神社(宇治田原町禅定寺粽谷)の駐車場前に植え付けられた紫陽花(アジサイ)の苗木が、小さな花を咲かせ始めた。
ここは府道宇治田原大石東線で同町に入ってくる際の「北の玄関口」。「茶文化が息づく和みのまち」のモニュメントが建てられた際には、茶の木が周辺に植えられたが、シカによる食害のダメージから次々と枯れてしまった。
これを見かねた地元住民らの進言もあって、町がアジサイの苗木80株とシカ除けのネット材料を購入したもので、神社総代が5月30日に植栽。3年生~4年生の苗だったため、早くも花をつけた。