宇治田原町の役場「新庁舎」が完成。11日に竣工式典が催された。
西谷信夫町長が新庁舎建設を表明したのは2013年の12月。初当選から10カ月後のことだった。
前町政による役場「耐震補強」という方針を転換。
住民の安心安全を守る災害対策の司令塔と位置づけ、山手線整備との相乗効果による産業集積にも期待を込めた。
2期目の任期満了まで約7カ月という時点で誕生を見た司令塔は、総敷地面積約1万4916平方㍍。
地上3階建て延べ床面積約4000平方㍍の本庁舎に保健センター・地域子育て支援センター棟が隣接。これまで各所に分散していた上下水道課と教育委員会も集約して利便性の向上を図った。
内装には府内・町内産の木材を使用して温かみのあるデザインを採用。多目的室や図書情報コーナー、憩いの場となる芝生広場、町の景観を望むルーフなど、交流スペースも多く設けた。
また、エレベーター、腰かけて手続きができるローカウンター、授乳室など誰もが利用しやすい環境を整備。効率的で、より良い住民サービスを提供する行政活動の拠点となる。
そして迎えた竣工式典。新型コロナウイルス禍を受けて簡素化されたものの、自治功労者、町議、区長・自治会長らが見守る前で西谷町長、谷口整町議会議長、自治功労者の会世話役の弦川孝治氏、区長会の上辻正博会長によるテープカット、山内実貴子町議会副議長、区長会の今西峰和副会長による除幕が同時に行われ、お祝いの拍手に包まれた。