久御山町が町立とうずみこども園本園(旧東角幼稚園、佐古)で建築していた新園舎が完成し、29日に内覧会が開かれた。来月から既存園舎の改修や園庭工事を行い、来年1月にリニューアルオープンを目指す。
新園舎(床面積約360平方㍍)は木造平屋建て、保育室3室などを備える。
天井、壁、床まで全て木を使用しており、子供たちに木のぬくもりを肌で感じてもらう。府内産木材を取り入れ、強度の高い新建材CLT(直交集成板)を使用。約1億2800万円を投じて昨秋から工事してきた。府の林業・木材産業等振興施設整備交付金約1862万円を受けた。
併せて、0~2歳児の給食を調理する鉄骨造の給食棟(床面積約57平方㍍)も新築した。工費約3265万円。
今後、既存園舎も内装を木質化。リニューアルオープン時、分園(旧宮ノ後保育所、林)に現在通っている0~3歳児が合流する。
内覧会で信貴康孝町長は「子供たちの就学前教育の充実をさらに図ってまいりたい」と挨拶した。
町は2018年度から、町立幼稚園・保育所を幼保連携型認定こども園に移行。本園と分園の機能を集約し、同一施設で0~5歳児の保育・教育を目指している。とうずみこども園は本園(4、5歳児)と分園(0~3歳児)との距離が遠く、兄弟姉妹で通園させる親が2カ所送迎する負担が大きいが、施設が一つになることで、この課題も解消される。