任期満了に伴う久御山町長選(18日告示、23日投開票)で、元町議で不動産管理会社社長、吉田貞夫氏(75)が5日、無所属で立候補すると発表した。「鉄道誘致による人口増加と町の発展」を掲げた。同町長選への出馬表明は、現職で3期目を目指す信貴康孝氏(55)に続いて2人目。前回無投票だった町長選は、8年ぶりの選挙戦となる見込み。
吉田氏が町長選に挑戦するのは、信貴氏との一騎打ちに敗れた2012年以来。
基本政策に▼新市街地整備事業の推進による農業・商業・工業の活性化と住環境の向上、将来にわたって幸福感の持てるまちづくり▼税収に見合う行財政運営と財政の健全化▼水道管の耐震化などを掲げた。
町の人口減少を憂慮。私案「鉄軌道仮称久御山線」誘致による人口増加と町の活性化、住民生活の向上と安心・安全なまちづくりを提唱した。
記者会見で吉田氏は「鉄道誘致は今がチャンス。北陸新幹線は京都~松井山手駅間で町を通過する。それと一体性のある鉄道誘致をすれば、並行して在来線を造ることができる」と持論を展開した。
水道事業について「府営水の再値上げによる町の水道料金の値上げをしない。次世代の負担軽減を図るため、長期計画を立てて水道管の耐震化を進める」とした。
前回(2016年)も出馬準備をしていたが支持体制が崩れ、断念した。「8年前は私が立候補したから選挙になった。今回、無投票になる公算が大。無投票を続けることは、住民にとっても、町にとっても良いことではない」と強調した。