現新一騎打ち 8年前の再戦/久御山町長選
力強く支持を訴える両候補

任期満了に伴う久御山町長選が18日に告示され、元町議で新人の吉田貞夫氏(76)と、3期目を目指す現職の信貴康孝氏(55)=自民、公明、国民民主推薦=がともに無所属で立候補した。8年前と同じ顔合わせによる一騎打ち。新型コロナウイルス感染防止策を徹底し、密集を避けるため出陣式は規模を縮小、個人演説会を開かないなど、人と人との接触を極力抑える異例の形で5日間の短期決戦が幕開けした。
町の活性化や財政健全化などに向けた施策で両候補が主張をぶつける。投開票は23日。
新型コロナ禍での選挙であることに加え、8年前と同じ構図で選択肢が限られる中、いかに町民の関心を高められるか―。前回が無投票だったため、投票できる年齢が「18歳以上」に引き下げられてから初めての町長選となり、若い層の意識を引く戦術も求められる。
論戦初日も猛暑に見舞われる中、吉田・信貴両候補は午前中に出陣式に臨んだ。
吉田候補は「鉄道誘致による人口増加と町の発展」を柱に掲げ、「住民本位の公平公正な政治をする。声なき声を吸い上げ、一人ひとりの声が届く行政をする。成功のノウハウを町政に生かしたい」などと強調した。
信貴候補は「一日一日、完全燃焼の思いで選挙戦を制し、住民の皆さんと共に次代に誇れるわがまち久御山町を創造してまいりたい」と力を込めた。正午過ぎには役場前でスポット演説に立ち、熱をほとばしらせた。