城陽警察署(島居英次署長)の新庁舎で31日、業務がスタートした。新しくコミュニティルームが設置されるなど、市民にとっても利便性が高まっている。
新名神の建設に伴い移転が決まった庁舎は、2017年11月から造成工事に入り、今年8月に完成。4階建て。旧庁舎から北へ約100㍍の距離で、寺田南小学校近くの場所にある。
正面玄関を入ると、左側に受付・警務課・地域課、右側に遺失物や印紙を扱う会計課、奥に運転免許関係の交通課があり、1階に市民向け窓口を集約した。LED照明、府内産の杉を使った内装の天井材、太陽光パネルなど環境面にも配慮した。
エントランスから各種受付窓口が広く見渡せる構造で、会計課の案内文字の下に「おとしもの」と表示があるなど、必要な窓口が一目で分かりやすい。
出入口すぐ横には、ドアがない開放型の「コミュニティルーム」を準備。防犯ボランティア・推進委員など、会合が必要な場合に活用してもらう。プロジェクターやスクリーンの設置もある。
増田茂雄副署長は「開所式を予定していたが、新型コロナの情勢をみて、まずは自粛した。新しい建物で職場環境が良くなり、市民の皆さんにとっても道順などが分かりやすくなった。署員たちは、気を引き締めて頑張っていこうという気持ちでいる」と話した。