新庁舎など平面図を議会に提示/井手町
南側から見た鳥瞰図。イベントなどに使える外部空間を中心に、左が新庁舎、右が山吹ふれあいセンター。さらに右は、中庭を挟み道の駅的休憩施設がある

井手町は23日に開かれた町議会全員協議会に、新庁舎および同地内に移設する山吹ふれあいセンターの平面図を提示した。基本設計完了を前に、議会への報告。住民が利用する手続き窓口の配置やキッズスペース、また町長室・議会関連など、各階の間取りが示された。図書館についても説明があった。

新庁舎1階待合から見た外部空間のイメージ図

新庁舎は3階建て。住民が手続きに訪れる窓口は1階入り口すぐに配置され、待合スペースは現庁舎の2倍の幅を確保した。同階には子供と過ごせるキッズスペースや、独立した授乳室も設置される。
町長室は2階に配置し、災害対策本部を隣接させた。町長が災害時に陣頭指揮を執ることを考慮した。
3階には教育委員会(学校教育課・社会教育課共に)と、独立性を持たせた配置で町議会(本会議場や議会事務局など)が入る。本会議場の傍聴席には車いすスペースが設けられ、入口に至るスロープも設置される。
一方、山吹ふれあいセンターは2階建て。1階には、住民交流スペースに隣接してカフェがある。町内産品などを扱う物販エリアは、来館者がアクセスしやすい道路側に配置される。

図書館から中庭を見下ろしたイメージ図

2階は全て図書館。特徴は、エレベーターホールを挟み一般書と児童書のエリアが分かれていること。一般書エリアは閲覧に集中できる静かな環境を目指している。個別席(閲覧席)は現在よりも席数を増やし、窓際に配置される。独立した部屋として、目の不自由な人らが利用する対面朗読室を設ける。
児童書エリアでは、お話ルームを現在より広くとった。また新たに、授乳室が置かれる。屋上階には天体観測ドームを造営し、現在利用している望遠鏡を移設する。
全員協議会では、透視図3点も提示された。鳥瞰図などで、町はあくまで現時点でのイメージとしている。
新庁舎の完成は2023年3月を目指している。