特別展「古絵図の世界」/11月29日まで・宇治市歴史資料館
11年ぶりの公開となる「山城国絵図」

宇治市歴史資料館(折居台、西澤久美子館長)で、特別展「古絵図の世界」が開かれている。11月29日(日)まで。
1970(昭和45)年に宇治市史が編さんされて半世紀の節目を迎えたのを機に、同館で収集してきた古絵図や地形図など76点を展示する。
ほとんどが江戸時代に作成されたもの。11年ぶりの公開となる「山城国絵図」は、1644(正保元)年の幕命によって作られた国絵図の写しで、調査に約5年かかったとされている。
縦3・9㍍×横2・8㍍で、巨椋池を中心に久世郡、綴喜郡、宇治郡などが描いてある。色分けされた群ごとに石高が記載され、軍事的な目的を含めて幕政の安定化に寄与したものとみられる。
このほか、里尻・若森といった区域別の「宇治郷切絵図」や、伊勢田村周辺の権利関係を示した「争論絵図」も展示している。
「名所を描く」のコーナーでは、印刷技術の進歩に伴って普及したガイドマップ類を紹介。「山城国宇治名所記」には、宇治川の両岸に興聖寺、恵心院、はし寺、平等院鳳凰堂などの寺院が細やかに描かれる。
途中展示替えあり。入館料300円。開館時間は午前9時~午後5時。月曜・祝日は休館。
関連事業として、10月31日(土)午後2~3時に宇治市中央公民館で、記念講演会「古絵図にみる宇治の世界」を開く。講師は京都府立大学の上杉和央准教授。参加費250円で、定員40人。10月2日(金)より電話(℡39‐9300)または来館にて受け付ける。