森の手入れが清流を守る/井手小で出前授業

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井手町立井手小学校の4年生(31人)が7日、「井手町豊かな緑と清流を守る協議会」の中坊睦会長を迎え、山の木々を手入れする重要性などについて学んだ。社会科の「わたしたちの地域の発展」の授業で、2日後に行われる林間学校の事前学習でもある。
中坊さんは、環境省選定「平成の名水百選」に選ばれ、井手町の代表的な景観となっている玉川が、「約20年前は雨がないと流れが止まり、濁りもあった」と伝えた。清流を取り戻すために大学教授らを交えて勉強会や現地視察を行い、「川をきれいにするには水源となる山をきれいにしなければいけない」と同協議会を設立した経緯を話した。

ヒノキの板の匂いを確かめる児童

現在協議会で行っている間伐や下草刈りなどの活動も、映像を交えて紹介。間伐材で作ったテーブルやいすを同校などに贈ったり、学校の先生たちと一緒に薪を作っていることなども伝えた。
中坊さんは、例年行っている製材所の見学が今年はできないため、ヒノキの板を持参。「匂いをかいでみて」と語りかけると、児童らは興味深そうに鼻に近付けた。
授業の最後には児童から「自然を守るためにみんなと協力してやっていることがすごいと思った」との感想が上がった。

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