高さ58㍍ 超大型クレーン見学/城陽・今池小4年生
日本最大級のクローラー「クレーン」(城陽市寺田)

日本最大級のクローラー(キャタピラー)付き「超大型クレーン」が城陽市の国道24号寺田拡幅事業地にお目見え。14日、近くの市立今池小学校(大岩洋一校長)4年生2クラス68人を対象に、国交省京都国道事務所(稲井康弘所長)による現場見学会が開かれた。このクレーンは今週16日深夜から17日未明にかけて行われる予定の「近鉄線上の橋梁架設工事」で使用される。
巨大クレーンは、トレーラー50~60台に分割されて城陽市寺田島垣内の工事現場に持ち込まれ、このほど組み立てが完了。高さ58㍍を誇り、観光バス75台に相当する1250㌧の重さの物を一度に吊り下げることができる。
国内に数台しかない超大型のクレーンを地元の子供たちに見てもらおう―と、京都国道事務所は、工事現場に近い今池小4年生に招き入れ、クレーンや工事に関する様々な質問に答える時間を設けた。
国道24号寺田拡幅事業は現在、西から東へ新名神高速道路の橋脚建設が進む城陽JTC(寺田大畔)付近から城陽新池交差付近に至る約2・1㌔で進められている。現道が東行き2車線、新名神を挟んで南側に新設される2車線道路が西行きとなる。
設計速度は時速60㌔、新名神と同時期の開通を目指している。

国道24号寺田拡幅の工事現場を見学する今池小4年生ら

今回は、難工事の一つ、近鉄線上の橋梁架設工事を前に、滅多に見ることができない超大型クレーンが組み立てられたことから、今池小4年生がクラスごとに2班に分かれ、現場見学を行った。
国交省の担当者から工事の概要説明を受けた後、児童らはクレーンについて「どこで造られたものですか」「造られて何年経ちますか」などと熱心に質問。「ドイツ製で、造られて5年ぐらい」という回答に興味津々の表情で聞き入った。
1組のクラス委員である森本大翔くん(10)は「大き過ぎて、びっくりしました」と感想を述べ、ビルなら16階ぐらいに相当するクレーンの高さに驚きの表情を浮かべていた。