屋外でもゆっくりと…/文化パルク城陽玄関前「青空カフェ」
利用者が自由に利用できる青空カフェ『パルクテラス』

『文化の殿堂』との固いイメージを払拭し、気軽に和やかな時間を楽しんで…。開館25周年の節目を迎える文化パルク城陽「正面玄関前」に青空カフェ『パルクテラス』がオープンした。今年7月に取り組みを始めた憩いの空間「PARC CAFE(パルクカフェ)」整備の一環。家族や友人らと、ゆっくりとくつろげる空間を館内だけでなく、屋外にも整備し、各テーブルには、日除けのパラソルも設置。秋の陽気を感じながら自由に読書したり、歓談することができる。
今年11月で、開館から四半世紀の節目を迎える「文パル」だが、来館者数は2012(平成24)年度の府南部豪雨で一時休館を余儀なくされ、今年度も春先から新型コロナウイルスの影響で自粛ムードが色濃くなるなど、利用者増へ厳しい状況が続いている。
そこで、余暇活は「年間100万人回復」を目標に、7月から駐車無料時間を「1時間まで」に短縮する一方、サービスの充実を図ることとし、指定管理者は館内外一帯をくつろぎの場とする「PARC CAFE(パルクカフェ)」の運営に乗り出した。
地階の市民プラザのソファーを撤去し、玄関付近のエントランスと合わせて計1000平方㍍に、机といすのセットを配置した。LED照明の点灯数を増やし、薄暗かった雰囲気を一新。机と40脚のいすを置き、そこで家族、友人らでお茶や歓談を楽しんでもらい、時には読書や勉学にも励んでもらうスペースを設け、この付近ではフリーWi‐Fiを自由に使えるようにした。
そして、今回は「正面玄関前」に青空カフェ『パルクテラス』がオープンさせ、開館日の午前9時から午後5時まで利用者が自由に使用することができ、来月からは土日限定で、キッチンカーの来場やたこ焼きコーナーを設ける計画あるという。
テーブルは6つで、席は4人掛け。現在は5つに日除けのパラソル(直径2・7㍍)で、太陽の光に応じて角度を変えて直射日光をシャットアウトすることもできる。椅子や机はすべてアイリスイン城陽やプラムイン城陽、お茶の京都のイベントで不要となったものを再利用。パラソルは、近く6テーブルすべてに取り付ける予定だ。
指定管理者の城陽市民余暇活動センターでは、新型コロナウイルスの収束状況を見定めて、この『パルクテラス』のスペースで夏場にはビアガーデンを催したり、軽食を提供しながらのイベントを開き、にぎわいを復活させる構想も。パラソルには、夜間利用も想定したLED球も取り付けてある。
ただ、現在は椅子、テーブルが設置されたばかりであり「有料?」と勘違いして利用する人が少なく、余暇活では「遠慮せずに、気軽に座って利用してください」と呼び掛けている。