キャンパスライフを感じ取ってもらう「大学セミナー」が28日、宇治田原町の維孝館中学校で開かれ、現役学生が講義の様子や「一人暮らし」のメリット、デメリットなどについて生の声を伝えた。
同校では毎年、大学訪問をカリキュラムに入れており、京都市内の国公立・私立の約10大学や専門学校に2年生が特別入校。学食での昼食も交えて学生とふれあい、進路の参考にしているが、今年はコロナ禍で中止。その代替として、同校卒業生によるセミナーを企画した。
やって来たのは京都府立大学、びわこ成蹊スポーツ大学、大和大学に通う3人。2年生76人・3クラスに分かれて教壇に立った。
この中、西山菜穂さんは府立大で学ぶ古典文学をテーマに語り始め、1回生時のテキスト「竹取翁物語」を電子黒板に映し出して、大学での講義の雰囲気をつかんでもらった。
また、60%以上の学生が府外者で、自身も含めてマンションなどでの一人暮らしが多いことに触れ、「自由が多く、親の干渉がなく、家事もできるようになりましたが、やっぱり寂しくて、最初は家族と電話ばっかりしていました」と漏らした。
一方、生活費の足しにするアルバイトについては、学業への影響が出ない範囲でやれば「多様な年代の人とのコミュニケーションの取り方、敬語の使い方などが身に付きますよ」と伝えた。
そして、最後は質問コーナー。「学費はいくらぐらいですか」という問いに「年間60万円ぐらいかな。私立だと倍ぐらいになるのでは」と答えると、生徒らから「高っ!」「やばっ」という声が出た。