大人数集めず 新たなスタイルで/京田辺市立幼稚園大会
他園から届いた手紙を開け、気分が高まる園児たち(普賢寺幼稚園)

コロナ禍、大人数が集まらずに各園で録画・編集したものをウェブ配信する新様式を採用した「京田辺市立幼稚園大会」。園児が愛らしく踊る姿を楽しめる一休音頭をはじめ、年長児244人の日ごろの活動の成果が13日午前8時から、各園ホームページと市公式フェイスブックで公開される。
毎年11月、全国幼稚園ウイークに合わせて、京田辺市立8園の5歳児親子ら約500人が中央体育館で一堂に会し、踊りやゲームなどを楽しむ市立幼稚園大会。第46回大会は、コロナ拡大防止のため▽セレモニー▽一休音頭▽全8園の紹介▽エンディングで構成する約35分間の動画配信に形を替える。
各園では、休園明けの6月以後に園児たちが取り組んできた一休音頭や歌遊びの成果を撮影。園の紹介も含め収録したものを他園の園児たちが鑑賞し、感想を綴った手紙を、手作りしたケースと共に「贈り合いっこ」した。
別途、一休音頭を踊る園児たちの姿に彩りを添えるBGMを大住中学校吹奏楽部が演奏して録音。始めと終わりに登場する上村崇市長、山岡弘高教育長のメッセージも収録した。
一休さんの衣装に身を包み、ほうきを手に笑顔で踊るシーンをはじめ、自分たちの園の遊びや取り組み、地域のことを紹介する内容もふんだん。鑑賞した園児たちが心を込めて手紙を書き、受け取ったものを喜んで読む姿がここ数カ月にわたり各園にあふれた。
普賢寺幼稚園では11日、他園から届いた手紙を手作りケースから取り出して開封。生き生きとした表情を見せた園児たちが満面の笑みを浮かべた。井上結菜さんは「園で飼うカメの名前をクイズにした。おもしろかったよ、と書いてあり、うれしい」と声を弾ませた。
上出真理子園長は「いつもはそのまま持ち帰るプレゼント。開ける園児たちの反応、様子が見られてよかった」、金子奈穂子教頭は「様々な協力を得て各園で撮影、編集した。今回は園児たちも内容をじっくり見ることができた」と手ごたえを感じている。