命の大切さや事故防止を呼び掛ける府警の「ひまわりの絆プロジェクト」を広げようと、宇治市五ケ庄のかおり幼稚園(秋田良美園長)の園児たちが、啓発用のヒマワリの種に同封するメッセージカードに絵を描いた。
一袋にまとめた啓発物品を、13日に府立山城総合運動公園「太陽が丘」=宇治市広野町=に届けた。
2011年に交通事故で亡くなった木津川市の東陽大(あずま・はると)くん=当時4歳=が生前育てていたヒマワリの種を、当時事故を担当していた府警の警察官が譲り受け、署の花壇に植えたことから同プロジェクトが始まった。
その種の〝子孫〟が府内各署や幼稚園・保育園、学校などで栽培されるようになり、全国に拡大。同幼稚園も宇治署の活動に携わってきた。
メッセージカードは年長児が作成した。信号機や道路標識、手を挙げて横断歩道を渡る人などのイラストを描いたり、「ゆったり、ゆっくり」などドライバーへの呼び掛けも添えたりした。
太陽が丘には年長児約50人が訪れ、メッセージカードとヒマワリの種、靴に貼る反射シールをセットにした啓発物品約60袋を担当者に手渡した。
来園者に自由に取ってもらえるよう、体育館出入口の専用箱に入れた。
年長児は全員で「道路には絶対に飛び出しません」「信号を守ります」「道を渡る時は止まって、右・左をよく見ます」と元気いっぱい声を揃え、交通安全の約束をした。
子供たちのメッセージカードの絵は体育館出入口に一覧掲示され、自由に見ることができる。