宇治田原町郷之口紫坊の斎田神社で、枯死や枯損枝など危険木の除去対策が施され、2日には「神社の森を将来につなぐ」をテーマに、隣接する町立保育所の園児たちが、境内で拾ったドングリの植え付けやモミジの苗木植樹を行った。
郷之口区が主体となり、「京の森林文化を守り育てる支援事業」に応募。
「豊かな森を育てる府民税」を活用した助成金を受け、8月下旬から、台風などで倒れる恐れがある危険木14本を伐採してきた。
そして、ノムラモミジ(野村紅葉)とイロハモミジの苗木を各5本購入。
色合いの違いから、この2種を植えれば、春から夏にかけては紫や緑のコントラスト、秋にはトーンの違う様々な赤のグラデーションが楽しめるという。
この日は区の3役…徳田嘉弘区長、田村義彦副区長、奥村善裕会計と神社総代会の茨木章生会長、境内の清掃にも協力している郷寿会の有志らが集まり、保育所「あゆみのその」の年長児44人をお出迎え。
まずは、ドングリ拾いを楽しんでもらい、「芽が出て、大きく成長してね」という願いを込めて1粒、1粒丁寧にプランターの土に沈めていった。
また、モミジの植樹では2人がかりでスコップを持ち、エイッと土をかぶせると、郷寿会のメンバーらが、やさしく水を与えていった。
なお、斎田神社では同保全事業とは別に、社務所の畳の入れ替えやトイレの水洗化などリフォームも実施。清々しい気分で新年のお参りを待つ。