未来を担う子供たちが主役の合唱ステージ「もうひとつの城陽コーラルフェスタ」が13日、文化パルク城陽ふれあいホールで開かれた。9月から練習してきた子供たちと音楽愛好者らが高らかに歌声を響かせ、まちの合唱文化を紡いだ。
城陽市民余暇活動センターと京都府が「文化を未来に伝える次世代育み事業」(地域文化施設プロジェクト)で初めて開催。同市少年少女合唱団や城陽高校合唱部、男声合唱「城陽フレッシュグリー(JFG)」などと一般公募6人を含め計約40人が出演した。
子供たちの言葉を基に作詞されたオリジナル曲「とつぜんコロナ」「う・た・え・る」のほか、四季の唱歌を発表。「雪」では、子供たちがJFGの歌声に合わせて歌詞に登場するネコの真似をし、会場を和ませた。
81歳を迎える中島邦雄さんは円熟の歌声で「スキー」を披露し、観客を魅了した。
全員が出演するフィナーレの「う・た・え・る」では密にならないよう、ステージ・録画それぞれの発表を重ね合わせて一つの歌を作り上げ、盛大な拍手に包まれた。
少年少女合唱団団長の西村紅葉さん(京都橘中3年)とマスタークラスの磯辺凜夏さん(京都光華高2年)は「やっと全員で集まって歌うことができ感動した。みんなの努力が実った」、「いつもと違って並び替えが多く大変だったけれど、先輩が後輩を見て、出演中に声掛けができた」と充実感をにじませた。
指導した同合唱団の北澤雅恵代表は「地域のホールが導いてくれた。ピンチをチャンスに変えることができた」と話し、コロナの苦境に負けず成長を遂げた子供たちをたたえた。