文化の殿堂、城陽市のランドマーク「文化パルク城陽」は5日から今年の業務をスタートさせ、新春恒例「正月飾り」が正面玄関脇に登場し、来館者から注目を浴びた。
今年度から「パルクカフェ」など市民らに、気軽に立ち寄ってもらえる取り組みを始め、コロナ禍の中、指定管理者の公益財団法人城陽市民余暇活動センター(安藤洋二理事長)では、創意工夫を凝らした施設運営を展開する方針だ。
この正月飾りは、数年前まで同センターの西山和彦総務部長=寺田尺後=が、この飾り付けを担当してきたが、「後継者を育てたい」と、今では若手職員に作業をバトンタッチ。
今回の「正月飾り」は年末年始の最終休館日だった前日の4日午前9時から午後3時ごろまで、総務部の田中順也さん、女性職員の有田里美さん、文化事業部の窪田慶さんら4人が手分けして作業を行った。
特徴は、正月の縁起物・松や竹、ウメ、ナンテン、葉ボタンの実物をあしらっているほか、手指の消毒を徹底した上で、おみくじが楽しめること。
正月飾りの大きさは「幅3・5㍍、高さ2・5㍍、奥行き1・5㍍」と例年と変わらないが、コロナ禍の中、派手な装飾は避け、『厄除』『厄払』を前面に押し出し、比叡山中興の祖として知られる良源(元三大師)の発泡スチロール製の像や鬼の姿に変わった姿を描くなど、新型コロナウイルスが一日も早く退散するよう願いを込めた。
さらに、今年の干支・丑の像=発泡スチロール製=や、京都金銀糸振興組合(戸山秀樹理事長)から提供を受けたきらびやかな「水引」も展示している。
制作した職員らは「葉ボタン以外ほぼ提供を受けたり、手作りしたものばかり」と、コストパフォーマンの良さもアピールしている。
この飾り付けは今月11日(月・祝)の同市成人式当日まで展示。職員らで、水やりや剪定など日々の樹木管理を行い、形をしっかりキープさせていくという。