コロナ禍による緊急事態宣言の中、地元の受験生や保護者は例年にも増して精神的にも、体調管理面でも、きつい大学入試シーズンを迎えた。
今月16、17日には、国公立大学等を目指す受験生にとっての第一関門・初の大学入試共通テストが行われる。
文武両道の進学校として知られる府立西城陽高校(村上昌司校長)=枇杷庄京縄手=には、今シーズンも第1志望校入学を目指す3年生を力強く応援する今年の干支「丑(うし)」をかたどった巨大絵馬が登場した。
同校からは、共通テスト利用で国公立や私大を目指す受験生約100人が試練に挑む。
制作者は同校工芸科担当の福永進教諭。1・8㍍四方の発泡スチロールに、乳牛を思わせる絵柄を刻み込み、少し離れた所から見ると牛の胴体部から『西城陽』の文字が浮かび上がる。
設置場所は、北校舎2階東側の進路指導室前。3年生たちにとっては目に付きやすい場所に昨年暮れ、絵馬が掲げられた。
同校勤務30年以上という西城陽愛に満ちあふれる福永教諭は「頭が固くなりがちなので、少しでも柔らかく…という意味合いを込めて、西城陽が浮かび上がるデザインを思いつきました」と話す。
同校は昨年度、国公立大に13人、難関私学の関関同立に20人、産近佛龍に104人を現役だけで送り込んだ。
なお、今年は共通テスト当日、コロナ感染対策のため、教職員らの会場での応援が規制されており、府南部の2会場(龍谷大学と同志社女子大学)に受験生個々で向かうことになる。同校では、進路指導教員らを校内に待機させ、不測の事態に備えるとともに3年生の頑張りを心から応援するという。