高校生が銘板の字を担当/宇治市広野浄水場
感謝状を受けた高校生(左から佐藤さん、江草さん、今村さん、伊藤さん、新川さん)

現在工事が進んでいる宇治市広野町浄水場施設の出入口について、市は昨年秋、銘板の文字制作を市内高校に通う書道部の生徒へ依頼した。宇治への愛着心を深めてもらう初めての取り組み。市役所で19日、松村淳子市長が担当した生徒たちへ感謝状を手渡した。
文字の制作を請け負ったのは、莵道高2年の新川美羽さん(17)=八幡市=、立命館宇治高3年の伊藤琴葉さん(18)=宇治市=、今村優希さん(18)=京都市=、江草優希さん(18)=同=、佐藤伶佳さん(18)=宇治市=。
市上下水道局配水課では、市内の高校生に対し地元への愛着を深めてもらおうと、昨年9月ごろに莵道高、立宇治高に依頼した。年明けに、横幅約1㍍の御影石を彫った立派な銘板が完成。19日にブルーシートの覆いが外され、お披露目した。
市役所で同日に開いた感謝状贈呈式では、松村市長が一人ひとりに感謝状と記念品を手渡し礼を述べた後、生徒たちに書道歴や担当した字などを尋ねた。

19日にお披露目した広野町浄水場の銘板

「広野町配水池」の文字を行書でしたためた莵道高の新川さんが「10回くらい練習しました。書道は小学生からやっています」と答えると、松村市長は「自慢できるね。大人になってきれいな字が書けるのはすばらしいです」と称えた。
立宇治高の3年生4人は、卒業へ向けての課題作品として制作。1人2文字ずつ担当した。書道パフォーマンスを見たことがきっかけで高校から書道を始めたと話す生徒もおり、松村市長は「ますます磨きをかけてください」と励ました。
同高の伊藤さんは地元の広野町住まい。「中学校の校区も同じ場所なので、地元の友達にも言えるのがうれしい」と喜んだ。
なお、広野町浄水場・同配水池出入り口付近の工事は今年3月末に終了予定だが、施設全体については来年度末までかかる見込み。